外灯採集について

夏休みの課題~昆虫採集

 
子供が夏休みの課題(自由研究)で昆虫採集をすることにしたから虫取りに行きたいと言ってきた。昔から、カブトムシの幼虫を祖父の畑から捕ってきては羽化させていたのだが、今度は自然にいるカブトムシを取りに行きたいので、夜、公園に連れて行って欲しいということだった。捕れなくてもぜったい怒らないこと・・・を条件に、子供たちとカブトムシを探しに行ってきたのでメモ。
 

下見

 
いきなり夜に出掛けていっても周りの様子がわからないので、明るいうちにいくつかの場所に下見をしておく方がよいだろうと、家の近くの神社や大きな森のある公園、家から少し離れた場所にあるパーキングエリア(一般道にある休憩所で近くに森がある)に行くことにした。
 
最初に神社へ行ったあと、公園にある車で入れる山道を登って、周辺を探索していると・・・車があっという間にアブに囲まれてしまっていた(少し調べてみると、血を吸う雌のアブは車の熱や排気ガス(二酸化炭素)を感知して寄ってくるようだ)。なんとかアブが車内に入らないように苦労しながら子供たちを車に乗せると、急いで次の場所へと向かうことにした。
 
最後に訪れたパーキングエリアには周りに森があるのだが、外灯の下などを見て回っていると何匹もカブトムシやクワガタムシの死骸が落ちていた。きっと夜にこの外灯に集まってくるのだろうということで、このパーキングエリアで外灯採集することにした。
 

外灯採集~1日目~

 
子供とパーキングエリアに訪れたのは8月初旬の20:00頃。外灯の周りにはコガネムシや羽虫、白い大きな蛾などが集まっているのだが、子供が目的としているカブトムシは見つけられなかった。子供と一緒に周りの道を歩いたりしながら、結局1時間くらいは探していたのだが、カブトムシが飛んでくるような様子はなかったので、この日は諦めて帰ることにした。
 

外灯採集~2日目~

 
2回目に訪れたのは同じく20:00頃だったが、夕方まで雨が降っていたせいかかなり蒸し暑く、前回いた羽虫や蛾などはそれほど集まっていなかった。今日もカブトムシは捕れないかも・・・と肩を落とした子供と外灯の下を歩いていると、突然「いた!」といって何かを持ってきた。見てみると小さなクワガタムシの雌だった。カブトムシではなかったが、それでも機嫌をよくした子供と歩いていると、今度はクワガタムシの雄を見つけてきた。

外灯採集_01

他にも、名前のわからないムシなども沢山見つけたものの、結局、子供の本命のカブトムシは見つからなかったのだが、クワガタムシを自分で見つけたことに満足している様子だったので、この日の昆虫採集は終わることにした。(下の写真はこのパーキングエリアで見つけたムシの1匹なのだが、図鑑などで調べてもなんという昆虫なのかよくわからなかった。子供も、クロカミキリだのゴミムシの一種だのと言っていたが、胸部・頭部の形や触覚の長さなどが同じような写真を見つけることができなかったようだ。。。)

外灯採集_02

祖父母の家のまわり

 
お盆に入り妻の実家に甥っ子たちも集まってきたので、夜、バーベキューに飽きてきた子供たちを連れて昆虫を探してみることにした。田舎で車の通りは少ないとは言っても今度は子供を6人も引き連れていたので、あまり暗いところにはいかず、近所にある小学校や中学校など歩道に外灯が設置されている比較的明るい場所をみんなで歩いてみることにした。
 
周りは比較的住宅が多かったのであまり期待していなかったのだが・・・ 小学校の周りを1周して、雌のカブトムシを3匹も見つけることができた。このままだと子供たちがカブトムシの取り合いをするので、少し離れたところにある中学校に行き、外灯が設置してある門の周りや自転車置き場に行ってみると、そこで5匹の雌のカブトムシを見つけることができた。
 
子供たちは「雌ばっかり・・・」と少し不満を漏らしていたものの、6人の子供たちが喧嘩することなく1人1匹ずつは自分のカブトムシを手にすることができたので、親としては満足である。
 

最後に

 
カブトムシの採集について調べてみると、やはり雄のカブトムシを捕まえるには6月~7月頃がいいようで、8月も後半になると産卵等のために活動している雌しか見つからないことが多いとのことだった。来年以降、また昆虫採集に行く機会があれば、今度はもっと早い時期に連れていってやろうと思う。
 
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