節句とは
先日、仕事から帰って電気をつけると居間に「雛人形」が飾ってあった。平日は帰宅が遅いこともあり、ここ数年、雛人形は妻がだして飾ってくれている。雛人形自体は大きなものではなく、1段にお内裏さまとお雛様が並んでいるのだが、ふと人形と目があったとき、思わずただいまと言ってしまいそうになりながら、もうそんな季節なのかと思った。
桃の節句・・・ 「Wikipedia」に、『節句(せっく)は、中国の陰陽五行説に由来して定着した日本の暦の一つであり、伝統的な年中行事を行う季節の節目(ふしめ)となる日』であり、『様々な節句のうちの5つを江戸時代に幕府が公的な行事・祝日として定めた。それが人日の節句、上巳の節句、端午の節句、七夕の節句、重陽の節句の五節句である。』と記載がある。
この五節句の一つである「上巳(じょうし)」が3月3日で、旧暦の3月3日は桃の花が咲く季節であることから、桃の節句と呼ばれるようだ。
流し雛は人形を取り扱っているいくつかのお店のホームページを見ていると、創業天保6年(1835年)という「人形の久月」に色々と解説が記載されていた。
この桃の節句は、平安時代の宮廷貴族のひな遊びや上巳の祓いの流しびなが起源で、三月三日と定められたのは今から約300年前なのだそうだ。平安時代のお人形(ひいな)遊びと、人形に自分の厄を移して海や川へ流した「流しびな」の行事が結びついたもので、ひなまつりでは、人形が身代わりになり、子供に災いが降りかからないようにという願いなどを込めて飾るようになったということである。
厄祓いと雛人形
流しびなは祓い人形と同様に身の穢れを水に流して清める行事で、源氏物語にも記述がある。源氏物語の文献初出は1008年(寛弘五年)(Wikipedia)なので、雛祭りの起源としては1000年も前からということになる。
改めて雛人形を見てみる。自分は信仰のあつい方ではないのだが、色々と形は変われど、日本で1000年もの間、人々の災厄を引き受けてきたのだと思うと、自然と感謝の気持ちがわいてくる。
3月3日の今日、娘の成長を願いつつ、雛人形へありがとうと言ってみる。
[参考:Amazonでの「雛人形」の検索結果, 楽天市場での「雛人形」の検索結果]
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